Vol.6 短編集『私の選択』観劇レポート

(文章:小阿瀬達基、写真:俵田桂太)

──ここは、永遠に水平な踊り場。

アトリエ三軒茶屋企画 Vol.6『私の選択』は、少し未熟な、けれども普遍的な恋愛模様についての連作短編集です。狭い人間関係のなかで、恋人を奪ったり奪われたり。そして、登場人物たちは──誤解を恐れずに言えば──ほとんど変わることのないまま、物語から退場してゆきます。
変化とは、たとえば「これまでとは異なる選択や、生き方をするようになること」でしょう。しかし、今作の登場人物は(一人を除いて)、そうした大きな変化を遂げることはありません。Take Five──小休止を意味する著名なジャズナンバーを幕間に挟みつつ描かれるのは、昇るわけでも降りるわけでもなく、今いる場所をぐるぐると回り続けるような感情の交錯です。
とはいえ、全く何も変わらないわけではありません。迷いながら、あるいは何となく選んでしまった選択に、少しずつ整理をつけて進んでゆく。あるいは、少しだけ迷いを吹っ切ることができる。そんな心の動きを、丁寧に描いてゆきます。

【視点】
そんな短編集の一幕目、『視点』は一人芝居です。幕が開き、床に寝転がっている誠治(演:DEW)はレンタルスペースの管理人。共同の管理人である友人からの電話に出ると、これからタダで部屋を使わせてほしいとのこと。
恩も付き合いもあるから強くは言えないが、鬱憤は確かに溜まっている。そのことが伝わってくる表現が見事でしたね。基本的には明るく対応するものの、合間合間に、「レンタルスペースの利益は全然だけどなぁ」「(俺とお前で)利益半分なのにさ」と、本音をボソボソ混ぜていく、という喋り方が良かったです。はっきりと不満を伝えるわけではないものの、相手が察して遠慮してくれることを期待するときって、こういう喋り方をするよな〜と……思って感心しました。
その直後、気になる相手・みな子に電話をかける誠治。 しかし、彼女は恋人である「高島」という男といるらしく……誠治はあっさりと引き下がって電話を切ります。次に電話をかけたのは、おそらく元恋人でしょうか。今から来ないか?と誘いますが、それもあっさり断られてしまいます。

友人、みな子、元恋人への電話で、それぞれ声のトーンが全然違いましたね。みな子には下心を隠すような優しげで気を遣った話し方……というのはわかりやすいですが、友人と元恋人への連絡も、似た親しげなぶっきらぼうさがあるようで、そこには微妙な違いを感じました。 先ほども書いた通り、友人に対しては一見対等でありながら、不満があってもそれを強く訴えることができない関係なんですよね。一方で、元恋人に対しては突然電話して呼びつけようとするぐらいには勝手ができる。 誠治、一度自分のことを好きになった相手は、うっすらとずっと好きだろうと思ってしまうタイプなのではないでしょうか。とはいえ、彼女に対してもある弱みを見せたことで優位に立たれ、叙々苑を奢る約束をさせられてしまいます。結局、誠治は電話をした3人全員に対して、最終的には下手に出ることになる。そして、彼にとってその不均衡な関係性はストレスなのではないでしょうか。自分が優位に立っていた方が楽、というタイプなのだと思います。苛立ちを隠せない誠治が電話を終え、一幕目は終わります。

【奪った果てに、何があるかなんて】
さて、続いての二幕目。仕事の電話をしている誠治のもとへ、大学時代の同級生・香織(演:影山あおい)がやってきます。誠治の恋人・みな子の話から、自然と話題は恋愛へ。

結局、誠治とみな子は結ばれたんですね。ただし、そのまま結婚へ進むかというと……そうではないようで。 香織は唐突に、愛の構成要素について語り始めます。好き、セックスしたい、結婚したい、子どもが欲しい……それらは独立した感情であるにもかかわらず、その四つが一体になっていなければ、社会は愛とは認めないのだ、と。いわゆる「ロマンティックラブ・イデオロギー」に近い話ですね。
誠治は理解できない、と言いますが、彼もまた、結婚する気もなければ、好きでもない相手とセックスすることができるわけです。事実、彼はみな子以外とも関係を持っています。
二人は一ヶ月ほどレスらしく……それは、みな子が誠治に対して「嫌なことを頼まれるから、嫌」だと思っているからなのだそうです。それを告げたのは香織なのですが……なぜ、そんなことを知っているのか。
それは、彼女がみな子の浮気相手だからなんですね。意外な告白に驚き、同時に怒りも覚える誠治。しかし、香織はみな子に恋愛感情を抱いていたとも言い難い。彼女が関係を持つことになった出発点は、「自分とみな子は何が違うのか」という疑問からでした。
学歴も社会的立場も、外見も大して差はない。しかし、彼女なら待っているだけで簡単に手に入るものが、香織には手に入らない。その不公平さ、不均衡……一幕目の『視点』でも扱われていた、関係性にまつわる優位と劣位が、再びテーマとして浮上してきます。
手に入れる手段が正攻法であれば、「奪う」という言葉が使われることはあまりないでしょう。誰かが何かを「奪う」とき──それは、真っ当な手段では同じ土俵に立てない劣位の者による、強引な現状変更を指すはずです。実際の優劣はともかくとして、「奪う」側には持たざる者としての自意識が強くあることは確かでしょう。誠治もまた、みな子を別の相手から奪うことで交際関係をスタートさせました。けれども、簒奪の成功はゴールを意味するわけではありません。非正当な手段で手に入れた所有物には、再び失ってしまうのではないかという不安がつきまとうからです。そして、それがあとから良くないかたちで表面化する。

さて、誠治から「奪う」かたちでみな子と関係を持った香織ですが、彼女が本当に想いを寄せているのは誠治です。そして、彼は香織を愛している……というわけではありませんが、セックスはしたいと考えている。そんな二人は、このあと誠治が取ったホテルの一室に向かいます。次の三幕目で明らかになることですが、二人は無事付き合うことになるんですね。香織がみな子から、誠治を「奪う」ことに成功したということになります。
そこに持ち込んでいく香織、かなり周到というか……詰め将棋みたいなコミュニケーションを取っていましたね。 先述した通り、彼女の分類に従えば、愛は四つの要素によって構成されています。ただし、現時点で誠治が香織に向けている愛は、そのうちの一つである「セックスがしたい」のみ。しかし、その一つを突き崩すことができれば勝てるはず、というのが香織の戦術だったといえるのではないでしょうか。
もし「好き」に重点を置いて──つまり、「好き」だから付き合いたい、というようなアプローチを取ったならば、誠治は間違いなくホテルの部屋番号を伝えなかったでしょう。この点、香織の狙い通りです。
しかし、二人はうまくいくでしょうか?……あまりそうは思えません。不穏な未来を予想させるやり取りを引用してみましょう。

誠治「強引なセックスは嫌?」
香織 「は?」
誠治「俺を満足させろっていう日があっちゃダメ?」
香織 「好きと引き換えにできるなら、ダメじゃないよ」

いわゆる「好きになったほうが負け」問題が想起されます。この会話を言葉どおりに読めば、誠治にはときおり「俺を満足させろっていう日」があり、香織もたまにはそれに付き合ってあげる、という関係が思い浮かぶかもしれません。
けれども、実際はそうではありません。なぜなら、両者が互いに向け合う好意は、常に釣り合っていないからです。
「私がこの人を愛するほどには、私はこの人に愛されていない」と自覚している側は、相手からより愛されたい、という焦燥感に苛まれることになります。そのため、たとえ「俺を満足させろっていう日」ではなかったとしても、相手に愛されるよう、飽きられないよう常に相手を窺い、ときには自分を殺してでも相手の望みを汲んでゆくことになる。
一方で、そうやって強く愛されている側には余裕があります。そして、好意の不均衡さに意識的であるにせよ、無意識的であるにせよ、相手より優位に立つことができるわけです。
やはり誠治にとっては、そうした関係の方が楽なのだろうなと思います。『視点』での振る舞いからわかる通り、彼は自分が下手に出なくてはいけない関係性が苦手なんですよね。そういう意味では、「向けてもらう愛の方が大きく、相手より優位に立っていた方が楽」な誠治と、「相手に尽くすことを厭わず、それが愛の示し方だと考えている」香織は、お似合いの二人だとも言えるでしょう。
とはいえ、これで奪い、奪われて回りゆく愛憎劇が終わるわけではありません。さて、二人の関係はどうなっていったのか……?続きを、見ていきましょうか。

【愛の所有】
As Time Goes Byが流れるなか、大学時代の同級生・明日香(演:一丸さくら)と話し込む香織。明日香、みな子、誠治、香織は同じ大学で過ごしていた、ということですね。あらためて、ごく狭い人間関係のなかでくっついたり離れたり……という慎ましさを実感します。

香織曰く、誠治からプロポーズされたのだと。とはいえ、彼が浮気をしているのではないかと疑っているようで……決して諸手を挙げて結婚を歓迎できる気分ではないようです。
一方の明日香は、結婚を考えられるような恋人はいないものの、セフレはいるようです。とはいえ、相手の要求に応じきれず、辟易しているみたいですね。しかし、香織がそれに共感することはないようです。第二幕で「(強引な、あるいは自己満足的な態度を取られても)好きと引き換えにできるなら、ダメじゃないよ」と語った香織からすれば、明日香の態度こそ不自然に見えているはずでしょう。
しかし、誠司の浮気相手とは誰なのか……香織はここで、明日香にとある罠を仕掛けます。

香織「私から誠治くんを寝取ろうとして?……経緯とか聞いたら話すの?」
明日香「……誠治に聞けば」
香織「認めた」
明日香「えっ」
香織「なるほどね。大胆。もしかしたらってカマかけただけなんだけど」

詰め将棋、再び……ですね。誠治の浮気は明日香、そして彼女のセフレは誠治だったようです。彼をみな子から奪ったはずの香織は、次は別の誰かにその所有権を揺るがされてしまうことに。
とはいえ、明日香は誠治に気持ちがあるわけではありません。前の恋人に未練を抱え、誰ともセックスできずにいた彼女は、誠治とならできるのではないか、という打算的な感情から彼と関係を持ったのだそうです。
……という結論に帰着するものの、これはやや建前的というか、「明日香は打算で誠治と寝た。そこに恋愛感情はない」ことにするのが最も丸い、という水面下での合意形成が二人の間に成立した、と見るべきではないでしょうか。
誠治のことが好きか、という香織の問いかけに対する「好きになっても、仕方ない」という答えは、決してNOではありません。しかし、香織なら明日香の想いを見て見ぬ振りをすることができる。なぜなら、彼女の恋愛観において「『好き』と『セックスしたい』はそれぞれ独立した感情として成立し得る」からです。好きでなくても、セックスはできる。セックスしたからといって、好きとは限らない。そう納得することができます。

ところで、ここで明日香が告白する「(セックスできない状態が)『治る』かもしれない」という動機から行われた誠治とのセックスは、香織が3Pについて言及した際に使われた「道具」という言葉を想起させます。
それを聞いたときの明日香は「道具!?」と驚愕していましたが、実際は近いことをしているわけですよね。彼とのセックスによって、元恋人からの呪縛から解き放たれる作用を期待した。香織から「あなたは、自分のためにセックスした」と糾弾されているとおりです。
とはいえ、一方で香織は「道具」になることを決して否定しているわけではありません。むしろ、「彼がやりたいっていうなら仕方ないんじゃない?」と言う彼女は、ときに恋人の「道具」であることを肯定します。
香織が明日香に抱く怒り、それは単純に「自分の恋人と寝た」というだけでなく、自分を道具として扱う相手(=誠治)を、明日香がさらに道具として使ったことにあるのかもしれません。加えて、明日香と誠治は対等なんですよね。明日香は呪縛から解放されるため、誠治は欲望(野外で~)を満たすために互いを使っている。
これは推察になりますが、香織は誠治から「道具」として使われているときはあっても、自分が彼を「使う」ことはあまりないのではないでしょうか。
すべてが明らかになっても、香織が誠治から離れることはありません。代わりに、彼女は明日香に対して「選んで、私か誠治くん」と要求します。
……この二択を突きつけるあたり、先述した「明日香は打算で誠治と寝たのであって、決して好きなわけではない」という建前を、香織は信じ切ることができていないのかもしれません。
誠治とはもう会わない、と答える明日香に、「それじゃ結婚式呼べないね」と痛烈なカウンターをかます香織。初めから用意していたような鋭さでしたね。あまりのぶった切り方には笑いすら誘われると同時に、追い詰められた獣が最後の力を振り絞って爪痕を残そうとするような哀しさもありました。
本当はもっと上手く立ち回れる賢さを持っているはずなのに、どうにも傷つき続けてしまう哀れっぽさ……とでもいうべき香織の台詞運び、空気を変える力は、特筆すべき見応えがあったと思います。

【その手につかんで】
短編集の最後を飾る第四幕において演じられるのは、主体性をめぐる物語です。ここまで描かれ続けた「奪う―奪われる」という関係は、その「奪う―奪われる」対象の意思が透明化されていました。
みな子は誠治に奪われたのではなく、誠治を選んだ。誠治は香織に奪われたのではなく、香織を選んだ。そう考えることもできたはずが、ここまではひたすらに「奪う側」を主体とした「誰が、誰を奪ったか」という話が繰り返されてきました。
最後の幕では、そこから一歩先へと進みます。

二日酔いの不快さとともに目覚めた明日香。そのそばには、見知らぬ若い女・シズカ(演:蒼川加純)。場所は北関東のラブホテル。二人はなぜ、そこにいるのか。おぼろげな明日香の記憶が、会話を重ねるにつれ蘇ってきます。
「覚えてる!? 私の手を取ってくれた瞬間!」
まったく覚えがない明日香。私と逃げてくれた、と語るシズカ。飲み屋でナイフを持った恋人ともみ合った挙げ句、突き飛ばされて冷蔵庫にぶつかり、ドンペリを割りまくったシズカを庇い、「私がなんとかするから、とりあえず着いてこい!」と手を引いてタクシーに乗り込んだそうです。すごい。そして、二人はラブホテルに至る。
「私、誰かに守ってもらわなきゃ」とシズカは語ります。
それに対し、誰に守られることもなく、がむしゃらに欲しいものをすべて手に入れてきた明日香。ただし、結婚以外のすべて。
そんな人生を回想する明日香を見て、「嬉しかったー!」と笑うシズカ。いったい、なにが嬉しいのでしょうか。それは「あなただってそんなに幸せじゃない、そのことが」……だそうです。
……ここのシズカ、本当に魅力的でしたね。こんなにも屈託なく、誰かの不幸を喜べる人はいないでしょう。けれども、明日香はそれをやんわりと否定します。

明日香「幸せだよ」
シズカ「失ったんでしょ?」
明日香「色々ね」
シズカ「どうして?」
〜中略〜
シズカ「幸せ?」
明日香「幸せだよ」
シズカ「失ったんでしょ。……というより、奪われた?」

明日香は己の奪い、奪われる人生を肯定しています。欲しいものがあれば、それを手に入れるための努力をする。それが誰かのものであれば、奪い取ることも辞さない。逆に、自分が誰かから所有物を奪われたとしても、それは仕方ないことだと考えるはずでしょう。
そんな人生を明日香は「幸せ」だと言いますが、シズカはそれに懐疑的です。しかし、そんな相容れない人生観を持つ二人が、こうして同じ部屋にいるのはなぜか。
つまり、明日香が初対面のシズカに手を差し伸べたのはなぜか。それは、シズカが友達から恋人を「奪う」ことに成功し、明日香が同じことに失敗した人間だったからにほかなりません。
この幕で、やはり明日香から誠治への想いが、実際のところちゃんとした愛情だったであろうことが推察されますね。やはり「好意は無かったけど、打算で関係を持った」というのは建前に近しかったわけです。誠治と香織は、予定通り結婚したんでしょう。そして、おそらく明日香は約束どおり二人の結婚式に足を運ばなかった。もう、縁も切れてしまったのかもしれません。
シズカもまた、一人の友人を失っています。その恋人を、自分の恋人にしてしまった代償として。ただし、それを語るときの彼女は決して「奪った」という言葉を使いません。

シズカ「奪ったなんて、それは違う」
明日香「……選ばれた、だね」

これぞ、この短編集において交わされた「奪い、奪われる」という痛々しいコミュニケーションにつきまとい続けてきた不幸を、ようやく解きほぐしたやり取りだったのではないでしょうか。
誠治と高島くんにとっての、また誠治と香織にとってのみな子、香織と明日香にとっての誠治……彼らは、これまで「奪い、奪われる」対象であり、そうしてトロフィーとして言及されている間は決して舞台に姿を見せていませんでした。

透明化され、奪い合う者たちの勝敗によってその処遇を決定される存在のように見えていた……というと大げさかもしれませんが、要するに「奪われる存在の意思はどこに?」という問いが、常にあったわけです。 私があなたを選ぶ、あなたが私を選ぶ。そうして互いに選び合ってこそ、関係は始まります。今の恋人のもとを離れ、新しい誰かの恋人になる。それは相手に奪われたからではなく、自らその相手を選んだことによって生じる事態です。
もし、他の誰かを愛している人に振り向いてもらいたいのなら、考えるべきは「奪うこと」ではなく、「選んでもらうこと」なんでしょうね。言葉遊びのように見えるかもしれませんが、「奪い、奪われる」という関係と「互いに選び合う」関係は、二者の立場に差異がないという点で大きく違います。

「愛の前だと、誰もが対等でしょ?」

シズカはそう信じています。賢さや、人としての強さ、外見や財力に差異があろうと、愛はその差異を打ち消し得る。そこには優位も劣位もありません。
とはいえ、シズカとてその仮説を迷いなく確信しているわけではありません。恋人や、その元恋人に劣等感を覚え、二人の方が釣り合っているのではないかと不安を感じて仕方ない。
だからこそ、彼女は最後に一本の電話をかけます。恋人に向かって、自分と一度別れて、そのうえで私と元恋人のどちらかを選んでほしい、と。
おそらくは仕事観や使う語彙の幅、視野や感性も彼と同程度の彼女と、取り柄のない自分。勝ち目はないように見えます。けれども、選ばれる可能性はあります……「愛の前だと、誰もが対等」であるのならば。愛は無根拠である、と言い換えても良いかもしれませんね。
そうして、シズカは部屋を出ていきます。この短編集に登場した中で、彼女は唯一と言って良いほど、明確な成長があった人物でしょう。
残りの人々は、もがきつつも、どこかで躊躇いを解消しきれぬまま先へと進んでゆく。とはいえ、それもまた必然なのかもしれません。

シズカは若い。シンプルな理由ですが、生き方を変えるには十分過ぎるほど若い。もちろん、明日香や香織だって彼女とそれほど年齢差があるわけではないでしょう。けれども、わずかの差とはいえ、差は差です。
……ただし、私たちは「差」を無効化する手段をすでに知っています。愛の前では誰もが対等──でしょ?
誰であろうと、いくつになっても、愛は選び直すチャンスを与えてくれる。そう信じて、幸福へと進んでいきたいですよね。