どうもはじめまして。演劇好きアラフォー女・長山(ながやま)です。名前はまだない(芸名考え中に観劇レポート作成依頼がきてしまったので、まだ名字しかありません)です。
長山なのでお気軽にちょーさんとでもお呼びください♪
さてさて。私の事はどうでも良いのです。
今回は、アトリエ三軒茶屋さんよりご依頼いただきました、こちらの観劇レポートをば。
アトリエ三軒茶屋企画Vol.6 短編集『私の選択』
2026年6月12日(金)19:30開演回
@アトリエ三軒茶屋
※通りすがりの演劇好きによる個人の感想です。作品内容よりも役者さんの感想多めです。予めご了承くださいませ。
Vol.6 短編集『私の選択』は、
「視点」「奪った果てに、何があるかなんて」「愛の所有」「その手につかんで」
上記4編からなるオムニバス短編集です。
《出演》
誠治役・DEW
香織役・影山あおい
明日香役・一丸さくら
シズカ役・蒼川加純
《作演出》
黒島れい
《監修》
山田太一(東京遊劇手)
⋯⋯監修?
監修とは??ドラマトゥルク的な??
満員の客席。シズカ役の蒼川加純さんの可愛らしいほのぼの前説からの山田太一氏の解説。2,30代のフレッシュなメンバーが紡ぐ作品に昭和の風を〜みたいな事をおっしゃっておりました(ちゃんと聞けや)どういう事なのかなーとワクワクドキドキしながらいざ開演ですっ!!
第1話「視点」
他者のプライベートをのぞける、その時に⋯!
はじめは誠治役・DEWさんの一人芝居。友達や彼女らしき人とヤバそうな会話をしておりました。どうやら誠治さんはヤバそうな性癖のある方みたいです(語彙力)覗きって、好きな人は本当に好きですよねー。
まず思ったのは、DEWさん、とても良い声してるなーって事。
次に思ったのは、DEWさん、表情管理完璧だなーって事。
一つ一つのセリフ、動き、表情。その全てにDEWさんの考えが浸透していたと言いますか、とにかく隙のない演技をされる方だなと思いました。一人芝居なのだからどんな芝居をしたってお客様の視点は役者に釘付け確定なのに(おいこら)そこに甘えず、当たり前に一分一秒全身全霊で演じられていてとても素晴らしかったです。
しかしだからこそ、この誠治という男のクソ感が⋯そんな丁寧にクソ感出さなくてmいや素晴らしい!!素晴らしいぞDEWさん!!なんかほんのり嫌いだなあ誠治!!!笑
ほんのりと嫌な予感を感じながら次のお話へ♪
第2話「奪った果てに、何があるかなんて」
誠治は恋人との関係に悩み、共通の友人・香織と会う。略奪愛の果てに今、奪った女も自分自身も奪われるのか?
なんか嫌な予感がするあらすじの第2話。お次は誠治役・DEWさんと香織役・影山あおいさんとの2人芝居。
あー、はいはいはいはいねーーー。嫌な予感まあまあ的中+αでした(^q^)笑
香織さん⋯そんな男の何が良いんだい香織さん⋯⋯涙
相変わらずの隙なし役者・DEWさんと、影山あおいさん⋯⋯彼女、常に心のマグマがグッツグツでした。どんな場面でも常にマグマグッツグツで怖かったなー(※個人の感想です)これは香織のマグマ?影山あおいさんのマグマ?いや両方かな??
影山あおいさんもDEWさんと同じく良い声(可愛い声優さんみたいな声)と素晴らしい表情管理だったのですが、そこよりもその心のマグマがもーーーねっ??これいつ噴火するん??て気が気じゃなかったです!!ああそうか。それはきっと彼女の声の出し方のせいだ。きっと彼女は普段は大きな声とパワフルな演技が十八番なタイプの役者さんだろうに、今回はずーーーっと小さな息混じりの声と虚ろな瞳。そりゃあこえーわ。マグマを感じますわ。
こんなマグマ女に己の異常?性癖を暴露できる誠治マジでもう⋯⋯と辟易しつつ次のお話へ♪
第3話「愛の所有」
香織は恋人との将来に悩み、共通の友人・明日香と会う。略奪愛の果てに今、何を捨て、何を手にしたいのか?
なるほど女同士のお話⋯⋯クソ男あ、誠治の奪い合いかな??と思ったら誠治の奪い合いだけどなんかちょっと違かったです。香織さん、残念じゃないけど残念!!(なんのこっちゃ)
マグマ女・香織は初っ端から噴火寸前。そんな彼女と対峙するのは、一丸さくらさん演じる明日香。
一丸さくらさん⋯⋯声超かっけー!?
男性よりの声質だけど完全に男性て感じではなく、宝塚の男役みたいなキラキラした男性声て訳でもなく、なんなんでしょうね?このユニセックス感。飾らず気張らずにこのハスキーボイスをこの声量で出せるの本当に貴重だなと!!聞けば分かる!!!
もちろん彼女の表情管理も良かったのですが、一丸さくらさんは良い意味で計算されている感じがなく(計算が悪いとは言っていない)とにかく立ち振る舞いに嘘がなかったです。DEWさん、影山あおいさんとは違う演技タイプの役者さんの登場に少しドキドキしつつ、じゃあ最後にご登場の蒼川加純さんはどんな演技を??あ、蒼川さんはあのほのぼの前説の子かー(第3話があまりにも救いようのない話すぎて軽く現実逃避ごめんなさい)とそわそわしながら次のお話へ♪
第4話「その手につかんで」
目が覚めると明日香は見知らぬ女・シズカと見知らぬ場所にいた!邂逅未満のすれ違いで、その手につかめたものは?
え何このあらすじ?あの世の話?香織さんやっぱ明日香さん◯っちゃったのかな??とハラハラしましたが全然そんな事はなかったです(^q^)笑
明日香、強い子!!
さてさて最後の出演者。シズカ役の蒼川加純さん。
いやー、驚きましたね。蒼川加純さん、本当にあのほのぼの前説の印象のままでした。あ、違います。演技していないと言う事ではなくて、蒼川加純さんそのままで堂々と舞台に立たれていたのです。
人は演技をするとなると、多かれ少なかれ嘘をつきます。それが演技というものだから。だけど彼女は嘘をつきつつ、その嘘を何の違和感もなく当たり前に肯定してきたのです。そんな自覚の薄い嘘、ほぼほぼ本当です。だから人によってはあれ?この子だけ素かな?演技してないのかな?て思っちゃうけどいやいや違うね!!彼女はとんでもない大嘘つきだ!!大嘘をつきながら堂々と椅子の上で片膝立ててあー恐ろしい!!しかも可愛い!!声も顔も可愛い!!!!!(ごめんなさい)
そんな可愛い大嘘つきな蒼川加純さん演じるシズカと、座組の誰よりも嘘がない一丸さくらさん演じる明日香の2人芝居。起こってる事は4編の中で一番ヤバそうでしたが、一番安心して観る事ができました。シズカと明日香ならきっと大丈夫だろうと思えたので(誠治と香織は⋯⋯うん⋯⋯)
⋯⋯はー。今回もあっという間にエンディングです。
カーテンコールの為に役者さんが真顔でぞろぞろ出てくる瞬間、地味に好きです(≧▽≦)笑
山田太一氏が最初におっしゃっていた昭和の風、分かった気がしましたが確かにエグかったなあ⋯⋯しかし作演出の黒島れいさんが後におっしゃっていたのですが、アトリエ三軒茶屋の小屋サイズに合わせた芝居を作りたかった。なるほどなと思いました。
個人的に男女のドロドロは苦手なのですが、たまにはこのヘドロ感も(失礼)オツなものかもしれないと思いながらアトリエ三軒茶屋を出ました(・∀・)
今夜も良いお芝居と出逢えたなー。役者さん達みんな声と表情特に素晴らしかったなー。声質もキャラも誰も被ってなくてめっちゃバランス良いキャスティングだったなー。脚本演出はエグかったなー笑
とりあえず、
そんな男、選んじゃだめだよ!!
(了)
