どうもお久しぶりです。演劇好きアラフォー女・長山こと長山椿奇(ながやまつばき)です。
よろしければお気軽に「ちょー(長)さん(山)」とお呼びくださいませ♪(ここまで定型文)
さてさて。
三度ある事は四度でも五度でも⋯今回も観劇レポートのご依頼ありがとうございます!!
これからもよろしくお願いしたいので今回も下手な事は書けないなー★と思いつついや今回「も」?本当に??本当に今までのやつ大丈夫だったの本当に???と疑心暗鬼になりつつも私個人の赤裸々な感想を今回も書かせていただければと(ここまで被害妄想)
今回の観劇レポートはこちらです♪
アトリエ三軒茶屋Vol.9『男1』
2026年10月8日(木)19:30開演回
@アトリエ三軒茶屋
《作・演出・出演》
政岡泰志(動物電気)
■パンフレットより抜粋
動物電気の政岡泰志が美しき捕食者のような俳優と送る!
真夏のサバイバル冒険活劇!公演は秋!アトリエ三軒茶屋にて第二弾!
是非ともよろしくお願いします!
男1役、他 政岡泰志(動物電気)
ハコミ役 酒井葉子
マユカ役 清水優華(YukaGoto)
タカユキ役 鈴木貴大
かず子役 髙橋和美
ホシノ役 渡部嬉乃
ふむふむなるほど。
あれ?パンフレットにまだ注意書きが⋯⋯?
・本作はグレーのエリア(※画像参照)を使った演出があります。通路でのお芝居もあるので、ぜひ振り返ってご観劇ください。
・通路の往来もあるので、通路側にお荷物を置くことや、通行のさまたげになるような足を広げての観劇は恐縮ですがお控えください。
・大きな声や音、暗くなる場面があります。
・「美しき《捕食者》のような俳優と送る!真夏の《サバイバル》冒険活劇!」です。ちょーっとコワい描写はありますが、そこはご愛嬌でお楽しみください。
あー、なるほどそういう感じのやつねー⋯⋯と、この時の私は軽く考えておりました。
やたらと《捕食者》と《サバイバル》を強調してくるけど、サバイバルは分かるけど捕食者とは??
登場人物みんな肉食動物とか??唯一の人間である男1をみんなで奪い合う話とか??ハコミ辺りは名前的に人間じゃなくても納得できる(ごめんなさい)
政岡泰志さんの事も動物電気さんの事も名前だけは以前から存じておりましたが、お恥ずかしながら前回公演(アトリエ三軒茶屋Vol.8)同様、作品を観るのはこれがはじめて。出演されている役者の皆様を拝見するのもこれがはじめて。
謎の紹介文も相まって今回もワクワクが止まりませんねえ〜♪♪♪
※通りすがりの演劇好きによる個人の感想です。予めご了承くださいませ。
開場中。お客様方のお喋り声は殆どありませんでしたが、不思議と伝わってくる謎の「熱」がそこにはありました。
ああ分かる。分かるぞ。これは、お客様方の「作品への期待熱」だ。「これから間違いなく面白いものが観られるぞ!!」という安心感のあるワクワク熱。もうこれだけで期待しかありませんでした♪♪
開演5分前。かず子役の髙橋和美さんによる前説。
ハキハキとしていて聞き取りやすい素晴らしい前説。パンフレットに書いてあった会場全体を使った演出について、何度も振り返る事により首等を痛めてはいけないので、今のうちに首を回す等のストレッチを⋯⋯との事。なんて親切なんだ!?とガチで首を回し始める私。ちょっと引いてる周囲の席のお客様方(ごめんなさい)
客席が良い感じにほぐれた所で髙橋さんご退場。あ、前説後直ぐにはじめるとかじゃないのか。まあ開演までまだ時間あるし、お手洗いは今のうちにお済ませくださいとか言ってたしね。特にこういう会場中を使うお芝居じゃあ途中でお手洗いに行けないだろうし。あ、開演時間だ。あ、客入れ曲止まった⋯⋯ん??
※いざ、開演です。
受付(※会場の外)から男性の声。絶妙に嫌なタイミングでお客様来たなーと思ったらそこにいたのはタカユキ役の鈴木貴大とマユカ役の清水優華(YukaGoto)さん。いかにも「やから」って感じのカップルが受付に向かって何か話している。2人はこれからお化け屋敷に入るらしい。
⋯⋯あ、ここ(会場)お化け屋敷か。
てかこれが開演か!?
ビビリながら会場に入る2人。
すると早速、トイレから水を流す音が。トイレから先程前説をやられていたかず子役の髙橋和美さんが。
カップル「ぎゃー!!」
かず子「いらっしゃいませ」
カップル「なんだスタッフさんか」
その後もテンポよく楽屋から出てくるスタッフさん。その度にビビるカップル「ぎゃー!!」「いらっしゃいませ」「なんだまたスタッフさんだよ」「ぎゃー!!」「いらっしゃいませ」「多い!多いよスタッフさん!?」
⋯⋯なるほど。
これは完全なるコメディだ。
舞台上にはいかにも幽霊っぽい顔(※お化けメイクです)をしたハコミ役の酒井葉子さん。
タカユキ「うわ!?今度こそいるよお化け!!」
カップル、受付で説明された通りハコミにお供えをする。
ハコミ「(驚かす)ま〜〜」
マユカ「きゃー!!」
タカユキ「なんだまたスタッフさんだよー」
ハコミ「え?あ違います!私お化けです!お化けの役です!」
タカユキ「バイトですか?」
開演数分で凄まじいボケの応酬。素晴らしい。誰も何もツッコまないままボケ雪崩(^q^)笑
これが政岡泰志さんの世界観⋯!?
流石、30年以上小劇場界で活躍されているだけあります。開始数分で一気にハートを鷲掴みされました。
しかし困ったぞ。これだけ面白いとこの面白さを文章にした際、逆につまらなく感じる「ギャグの面白さは解説した瞬間に死亡するあの現象」が発生してしまう。
アトリエ三軒茶屋さんからは「再演予定はないらしいので全部ネタバレしちゃってください!!」て言われたけど、いやいやいや⋯⋯だからこそこれ、全部ネタバレしちゃったらこの作品の面白さ、死ぬんじゃね??
そりゃあどんな風に書いても観劇レポートで作品の面白さを全て伝える事は絶対に不可能だけれども、それにしてもこれは⋯⋯⋯困ったぞ(。•̀ᴗ-)✧笑
てなわけで、ここからは話の大まかなあらすじと私の感想をざっくばらんに書いていきます。が!
前述を恐れてあえてギャグの説明はほぼほぼ端折ります。が!!
基本的にはほぼほぼ「ボケの応酬たまにツッコミ」です。どんなボケ?どんな空気感??知りたい方はぜひ政岡泰志さんの作品をご観劇ください!!普段からこの作風なのかどうかはこれが初観劇だから分かりませんが(ごめんなさい)とりあえず今回は最初から最後までずーーーーーっとエンタメ。
この隙のなさ、まさにプロの仕事。前回公演の上野さんとは違うベクトル(上野さんは会話劇。政岡さんはコメディ)且つ同じ意味での隙のなさでした。作演出も役者陣も。
絶対に面白い舞台が観たい方に胸を張ってオススメできますっ!!!
⋯⋯⋯⋯いや、万人にオススメできるかどうかはまあ⋯⋯⋯とりあえず、レポートの続きをお読みください(え?)
脱線しましたが、先程の続き。
空気読めない系彼氏・タカユキにブチキレる2000年代の宮藤官九郎ドラマに出てきそうな面倒臭い系彼女・マユカ。
痴話喧嘩しながら会場を後にする2人。残された幽霊役のハコミと他のスタッフ達(他のスタッフ→かず子役の髙橋和美さん、ホシノ役の渡部嬉乃さん)は反省会を開始。どうしたらお客様を怖がらせる事ができるのか?
ハコミ独白「ここはお化け屋敷ゾゾっとタウン!半年前の天変地異から早くも復活」
⋯⋯ん?
半年前の天変地異??
何処かで聞いた事があるなぁ⋯⋯アトリエ三軒茶屋企画⋯⋯Vol.4⋯⋯裏切りのリング⋯⋯う⋯⋯頭が(小阿瀬達基さんによるVol.4『裏切りのリング』観劇レポートは こちら!! とても素晴らしいレポートです!!)
ここはハコミの先輩であるホシノ(ツッコミもできる系美女)の父親の持ちビルで、先輩ホシノが始めた私設アミューズメントパークで、以前はどこかの会社の道場的な場所で、お化け役は私という弱小お化けチーム⋯⋯ふむふむなるほど。端的な独白での状況説明、とても助かる。
しかしこのハコミ役の酒井葉子さん、唯一のお化け役なのに(なんでお化け役1人だけやねん)誰よりも元気でパワフルでいかにも可愛い後輩!!マスコット!!て感じで素晴らしい主人公感だなー。まあ、主人公かどうかはまだ分からないけれども。
ちなみに、他のスタッフ陣も当然素晴らしい。
ハコミの先輩(大学のダンスサークルの先輩らしい)であるホシノ役の渡部嬉乃さん。ハコミに対するSっ気のあるダメ出し(と言う名のボケ)&貴重なツッコミ(主に後半)華のある美人さんですが、その美人さに負けず劣らずコメディ演技も全身全霊(これはキャストさん全員がですが)
パートスタッフ・かず子役の髙橋和美さん。前説もやられていた親切な方。ハコミを励まし、手作りのおいなりさんもくれる。やはり美人で年長者の貫禄もあるのに、朗らかさと頭のイカれ具合が常に全身から滲み出ていて存在自体が既に面白い笑
そして⋯⋯あれ?いらっしゃいませって言ってた店員さん、男の人もいたはずなのにいないなー。気の所為だったかな?(すっとぼけ)
と思っていたら、面接の人が来るはずなのにまだ来ないと。やっぱり男のお化けもいた方がいいでしょう?と。
あ、さっきの男の人は面接の方だったのか!⋯え?これから面接を受ける人が何故いらっしゃいませ??何かの間違い??と困惑していたら、
ハコミ「ん?あの人じゃないですか?」
振り向くと、出入り口に貼り付く怪しい男。あ、あの男だ!!初登場時は他のスタッフさんと同じくブックオフの店員さんみたいな黒いポロシャツを着ていたのに今は赤いティーシャツと短パン⋯⋯なんか怖い⋯⋯えっとこの方は(パンフレットを確認)
男1役、他 政岡泰志(動物電気)
この人が政岡さんかーーーーー!!?
ですよねーーーーー!!?笑
男1役、他。という事はこれが男1?作品タイトルにもなっている男1??なんか不審な挙動を見せてボソッと何か言って(聞き取れず)転んでそのまま帰って行ったのだけどあれは一体⋯⋯??
困惑するメンバー一同。するとそこへ駆け込んでくる先程のカップル。
ナイフを持ったマユカと、マユカに刺されて腹部から出血しているらしいタカユキ※グロい部分は全てエア(マイム?)なのでご安心を♪
彼女と喧嘩して刺された!?かず子が慌てて警察に電話しようとすると
タカユキ「警察とか勘弁してください!家庭もあるんで」
はい不倫カップル確定〜。
タカユキ役の鈴木貴大さん。空気も読めない上にこの期に及んでもずーっとヘラヘラ。無邪気にありとあらゆる全てをヘラヘラでやり過ごそうとするクズ男の描写があまりにもリアルで素晴らしい(^q^)笑
マユカ役の清水優華さんも不倫男に振り回されてすっかり情緒が崩壊しているのに、それでもタカユキから離れられないグズグズっぷりがリアルで素晴らしい。聡明なお顔立ちとアンバランスな少し幼いヘアメイクと衣装。うん。全てにおいて芸術点が高すぎる笑
ちなみに、この時点で私の身体の向きは舞台上ではなく舞台と楽屋の間の通路辺りに向かっておりました。向きは通路。首を振って舞台や楽屋や出入り口やトイレを観る。こりゃあ前説で首を回しておいて大正解でした。
⋯というかこれ、会場出入り口での演技が多すぎて、お客様の途中入退場やお手洗いはかなり無理そうですね。他の回ではそういうお客様もいらっしゃったりしたのでしょうか?この回ではありませんでしたがそういう回もあったのであればどんな演出をなさっていたのかぜひ観てみたかったと思いました!きっと政岡さんが倍々で面白くしてくれた事でしょう♪♪
はい。またまた脱線すみません。キャストさん全員を把握できましたし、大分長くなってきたのでここからは巻きでいきます(巻けなかったらごめんなさい⋯)
なんとここで早くも男1が再登場!!
今度は赤いティーシャツではなく《I LOVE JAPAN》のティーシャツ。ナイフを紛失したマユカにナイフを届け(なにしてくれとんねん)自身の臭いを確認(?)しながら退場。
気を取り直してマユカがもう一度ナイフでタカユキを刺そうとするとなんと!!突然の崩落事故により、会場の出入り口が瓦礫で塞がってしまいました(半年前の世界天変地異で崩れかかっていた向かいのビルが大雨やらで崩壊したせいとの事)
自力での脱出は危なくて無理そう。電話も繋がらない。世田谷の私設アミューズメントパークに閉じ込められた男女5人(男1はよく分からないので除く)
やがて電波が繋がりやすい場所が見つかり、ギリギリ電話はできるようになったものの、外からの救助を待つしかなくなり⋯ホシノのお腹も空いてきて⋯お店には売り物のコーヒーとかず子が作ってきたおいなりさん5個のみ。
自分達はさっきバイキングに行ってきたばかりだから食べなくて良いと遠慮するマユカとタカユキを尻目においなりさんを貪り食うゾゾっとタウンのスタッフ陣。
ここで今回の事故や件の天変地異は一体何が原因なのか?という話に。もしや宇宙人か?そういえば和歌山県では宇宙人が県知事に当選したとか。だから和歌山県とは一切連絡が取れないらしいとか。タカユキやけに詳しいなあと思ったら元々オカルトが大好きだと判明。なるほど。色々、なるほど。
その流れで自己紹介タイムへ。すると⋯⋯。
男1「ブヒッ!ブヒッ!すみません!お手洗い貸してください!」
そろそろ来ると思ってたー!!笑
今度はなんかバイキンマンのティーシャツだ⋯。
トイレを済ませ、瓦礫で塞がっているはずの出入り口から普通に出ていく男1。え!?そもそもどうやって入ってきたの!?と驚愕する一同。出入り口を調べるもやはり塞がっており、男1に対する疑念は深まるばかり。
まさか噂の宇宙人??
すると急に暗転!!明転!!今度はいきなり舞台上にいる男1!!!ALOHAのティーシャツで変なおじさんをやって退場!!!!!
ハコミ「その者、千の衣をまとい、一つの台詞を吐き、物語の草原に現れるという⋯⋯男1」
一体、男1とは何なのか?
ハコミは言う。男1とは例えば、主要登場人物達の修羅場シーン等の後に出てきて「何の騒ぎですか!警察呼びますよ!」等と一言言って退場するモブの事。主要登場人物達はその一言により自然な流れでシーン転換を行う事ができる。実に便利で都合の良い存在なんです男1は⋯⋯⋯⋯という、私の妄想です!!と。
え?え?それは分かったけど(分かってない)何故ハコミの妄想が現実に??
この頃にはすっかり冷静になっているマユカとタカユキに詰められてあわわアワワするハコミ。ハコミを庇うホシノ。謎は残るけど、危害を加えてくるおじさんでは無いっぽいのでとりあえず放置する事に。
なんやかんやあって暇つぶしにみんなでトランプ。
途中、ホシノがトイレに行くと、トイレからホシノになりすましたピンクポロシャツの男1が(え?)
男1「ホシノです!ごはんいっぱい食べます(. ❛ ᴗ ❛.)」
あまりにも解像度が低すぎるホシノの正体に何故か気づかないままトランプを続ける一同。しかしやがて気づかれてしまい(数分は粘りました)逃げ帰る男1。捕まえようとするも、なんかぬるぬるしているらしくぬるっと逃げられてしまいます。
かず子「⋯本物のホシノさんは!?」
その後、ホシノはトイレから救出されたものの、ホシノもあの男1と同じくぬるぬるとした姿に(エアなのでご安心を)
ハコミ「⋯男1が、私達に、なりかわろうとしている?」
全員「( 恐怖に慄く)」
男1になりかわられたせいか、だんだんと加齢臭を放ちながら動きも男1ぽくなっていくホシノ(とても可哀想)
短パンティーシャツおじさんはうつるんだ!?と恐怖する一同。(さっきのは)短パンポロシャツおじさんです!エリついてました!多分今までのおじさんとは違う個体です!と謎弁解するハコミ。逃げようとするマユカとタカユキ。
マユカ「⋯⋯⋯⋯待って。短パンティーシャツおじさん?」
ハコミ「短パンポロシャツおじさん。エリついてました」
マユカ「どうでも良い!⋯⋯そんな事、ある?おじさんが、うつる?さすがにそんな事、ある?⋯⋯⋯⋯ここ、お化け屋敷よね?⋯⋯これ、全部演出!?」
流石名探偵マユカ(違います)観客が薄っすら考えていた可能性に自然な流れで辿り着く。
マユカ「あ!あ!タカユキ覚えてる!?ここに最初に入った時」
入店時、いらっしゃいませと言っていたスタッフの中に男1らしき男がいた事を思い出すマユカ(ありがとう!私もずっと気になってました!!)
ここまでの一連の流れ全てがお化け屋敷の演出だろ?とハコミ達を問い詰める。すると、
かず子「ああ、山田さん、あの人しょっちゅうパチンコ行っちゃうんで」
ハコミ「かず子さん!山田さんなんかいない!!男1でしょ!!」
かず子「そう!山田さんは男1」
ハコミ「山田さんなんていないの!!」
男1=山田さん?ほらみたことか!!今までのやり取り全部お芝居だったのね!?と脳汁ドバドバ状態なマユカ。「いやマユカさん、現実外は瓦礫で塞がれてるんだから⋯⋯あれ?」
と、何かを思い出すタカユキ。
タカユキ「確か1年前だ。三軒茶屋のアミューズメント施設がビルの倒壊によって出入り口がふさがれて、中の人達がでられなくなったって⋯⋯」
タカユキの言葉にマユカも1年前の事故の事を思い出す。何故忘れていたのだろう。
マユカ「じゃあ、あなた達⋯⋯そういう、事なの?」
絶叫し、逃げようとするマユカとタカユキを追い詰めるハコミ、ホシノ、かず子。
※ここからホラー&グロ注意。
ホシノ「夏季限定お化け屋敷なんか、やらなきゃ良かった」
過去回想。1年前の崩落事故直後。
こんな事になるならお化け屋敷よりもダンスサークルの夏コンの方に出れば良かったねーとダンス合わせをするハコミとホシノにうざ絡みする山田(男1)
ホシノ「山田さん、何で短パンに着替えてるの?」
山田(男1)「いや暑くて。短パンが一番!」
さらにユニフォームのブックオフ風黒ポロシャツを脱ぎ、脈略無く半裸になる山田。気持ち悪がるホシノとハコミ。
ホシノ「私、山田さんキライ、ムリ!要らない!」
かず子にいたってはコピー機と間違えられて(え?)お尻を触られる始末。
一体何を見せられているんだ?過去回想じゃない?事の成り行きを見守るしかないタカユキとマユカ。
日本中で似たような事故が起きまくっているせいなのか何なのか、救助はなかなか来ず。ハコミ達の心身は限界に達しておりました。
山田「せっかくだし、一緒に入りましょう!!」
ホシノ「は!?何言ってんの?!」
山田がホシノをトイレに連れ込む。直ぐにホシノを救出するハコミとかず子。逆ギレしてどんどんおかしくなっていく山田。終いにはかず子まで襲い出だす山田。そして、
ハコミ「(かず子がつくったおいなりさんで山田を殴り倒す)ゴツッ!!」
山田「うっ⋯!!(倒れる)」
ハコミ、ホシノ、かず子、全てを無かった事にするべく、山田の事を男1と呼ぶ事にする。
ハコミ「山田さんなんか最初からいなかった!この人は、これは、男1です!!」
タカユキ「誕生!男1の誕生だ!!」
回想はまだまだ続く。どちらかと言えば人を殴り倒せる強度のおいなりさんの方が気になるマユカとタカユキ(結局ただのおいなりさんでした)
舞台上には謎に衣装チェンジしたホシノとかず子。そしてハコミ。男1の設定を決め始める。
ハコミ「男1に、私たちが生命をさずけましょう!」
男1はいつでも短パンティーシャツまたは短パンポロシャツ。色んなキャラクターになって登場できるけど台詞は一つだけ。
男1「ふぁー!!(襲いかかる)」
全員「きゃー!!」
ハコミ「おいなりさん!(殴る)」
男1「(大人しくなる)」
次々と男1の設定を決めていく3人。空腹等で暴れる男1。その度においなりさんで男1を殴るハコミ。男1をこのお化け屋敷のアトラクションにしよう。世界一地味なキャラクター男1!!と盛り上がる3人。
タカユキ「そういう事ですか⋯」
マユカ「アトラクション男1、とりとめもなく、怖くて楽しかったわよ」
ホシノ「まあ、救助とか来て、助かったらね⋯」
そして、
一番お腹を空かせていたホシノ
が、
⋯⋯⋯⋯⋯
ハミコ「そうか、食べ物にでも⋯⋯なれる!?」
いやあー、エアで良かったです爆
「美しき《捕食者》」ってまんまじゃねーかよーーーーー!!!???泣笑泣笑泣笑!!!!!
空腹の限界をむかえ、ガルルガルルと男1を貪り食うハミコ、ホシノ、かず子。黙って食われる男1。
男1「いいんですよ!私は全人類の脇役なんですから!少しでもお役に立てれば満足でゲス!!(省略)」
食われながらなんか良い事っぽい事を言ってるなーと思ったら、
男1「あの、お願いが。面白い事やってくれませんか?」
3人「ガルルル?」
男1「食べさせてあげたんで!お食事代として!最後に面白い事やってくれませんか!?」
《以降、演出家から役者への無茶振りシーン※とても面白かったのですが省略します笑》
そんな放送事故もどきを誤魔化すかの様に無理矢理カーテンコールっぽいのをやろうとするハコミ達を止めるタカユキ(めちゃ笑いました)
タカユキ「いやいや無理矢理!なんか、もらい事故だよ!?」
マユカ「(このお化け屋敷の脚本の)ラストはどんな予定だったの?」
ハミコ「ラストは、みなさんにも男1を召し上がっていただいて大団円!」
タカユキ「食べません!!」
すると外から物音が。外に出られる様になったらしい。やっと出られると喜ぶマユカとタカユキ。
マユカ「私たち、帰って、良い?」
ハミコ「⋯忘れないで、くださいね」
マユカ「⋯うん」
かず子「私たち、イケない事したと、思いますか?」
マユカ「私だって、同じ事したかもしれないよ」
笑顔で消えていくハミコ、ホシノ、かず子、そして男1。
さあ、これで終わりかなー
と、
思いきや。
タカユキ・マユカ「うわー!?」
タカユキ「あなたは、消えないんですか?!」
なんとここで男1がまさかの再登場!?
いや、よくよく話を聞いてみると彼は男1ではなく、お化け屋敷の面接に来た人らしい。1年前(崩落事故前)も面接に来たけど、その日は何か一言だけ喋って逃げ帰ってしまったとの事。その後、日本中を放浪して日本の美しさを再認識し、やはりこちらで働きたいなと思いまた面接に来たとの事(謎)
実はこの男、ここで以前プロレス団体を経営していたジョニー政岡という男(プロレス⋯Vol.4⋯⋯裏切りのリングうっ頭が⋯⋯!?)この場所に愛着があるからお化け役でも何でも頑張ります!!と。
ジョニー政岡「あの、こちらの方(スタッフ)ですか?」
タカユキ「あー⋯⋯違います」
マユカ「もうじき、お会いできると思いますよ」
ジョニー政岡「ああ!そうですか!」
タカユキ「では、頑張ってください」
タカユキ、マユカ、去る。
残されたジョニー政岡、何もない空間に向かって挨拶する。
ジョニー政岡「ああ、こんにちは!覚えていらっしゃいますか?私、1年前に⋯⋯」
《おしまい》
⋯⋯⋯⋯はい。
ここまで約65分。
いやーーーーー。
シンプルに、とっても面白かったですねー。
最初から最後まで全く隙がありませんでした。65分間ずっとエンタメで埋め尽くされておりました。グロシーンですら演出家による無茶振りで良い塩梅にしちゃうんだもんなー。まさかかず子さんがなー。三点倒立からの徳川家康誕生がなー(しみじみ)
コントは笑いをとる為に物語があり、
コメディは物語の中に笑いがある。
この作品はまさにコメディの王道。まんべんなくおふざけが散りばめられているのに、一番記憶に残っているのはままならない日本の現状を嘆く男1の嘆きと、ハコミの「⋯忘れないで、くださいね」という切ない願いでした。
深堀りすればいくらでも深堀りできる奥深い作品だと思うのですが、まあ、コメディ作品にそういうのは野暮よりの野暮ですかね♪♪
あまり深く考えず、楽しかったなー!!で頭をいっぱいにしながら会場を出ました。
今回も素敵な公演をありがとうございました。
次も素敵な公演と出逢えますように⋯!!
(了)
ライター
長山椿奇(ながやまつばき)
長崎県出身の演劇好きアラフォー女。劇団milquetoast+所属。
